Googleフォームの使いどころ:下準備でひと手間を
拝啓、日々アンケートとかの催促メールを送っている事務局の中の方々
先日、Googleフォームを使おうという記事を書きました。事務局的な仕事では情報の集約と整理が必要な場合が多いので、フォームが便利ですとお伝え出来たと思います。
今回はそれを踏まえて、実際にフォームを使うときにどういう下処理(下準備)をしておくとよいか、というとても領域の狭いTipsを紹介したいと思います。
【要点をまとめると】
- 事前に知りたい情報を明確にする
- アウトプットの形を決めておく
- それに応じてフォームの回答内容が出力されるように仕込んでおく
【ありそうな例】
回答者の確認が必要なら?→シート二つ目に対象者リストいれてVlookupかCountifで。
よくあるのは「AさんからZさんまで全員に回答もらいたい」「そして期日までに回答してなかったらリマインドしたい!」というパターンです。
そういう場合には「誰が回答済みか」と「誰が回答していないか」という情報がすぐにわかると便利ですよね。
で、例えば社員番号とかEmailアドレスとか個々人を特定できるIDに類するものがある場合、それを参照してリストとの照らし合わせができます。
いちいちフォームの結果を番号順(名前)順に並べて上から調べて。。。という面倒なことをするより、以下の手順でずっと作業が簡易化されます。
【下処理】
- フォームを作る(社員番号やメールアドレスなどを取得するようにする)
- フォームの回答が出力されるスプレッドシートを開く
- スプレッドシートにシートを追加する
- このシートに対象者のリストをいれる
- リストの横に、VlppkupかCountifで1枚目のシートに記載される社員番号・メールアドレスを参照して「回答済み」「--(未回答)」というフラグを出すようにする。
※この時、Arrayformula使うと便利ですよ。使い方はいずれ書きます。
サンプル:
=Arrayformula(if(Vlookup(検索値の開始セル:列のアルファベット,隣のシートの該当列,1,False)>0,"回答済み","--"))
複数回答OKにしてしまうとVlookupがうまく機能しない(参照する値が複数になる)ので、Countifのほうが妥当かもしれません。あるいは回答は1回のみ、事後に編集可能という設定にしておくとよいかも。
Countifは面倒なので省略。いずれご紹介します。
【結果】
回答すると自動的に対象者リストの中で回答・未回答が分かるようになります。
じゃぁ次はフィルタをオンにして、未回答だけ見つけましょう。リマインドメール送るならこの人たちへどうぞ。
「フィルタをオン」がよくわからない場合はググるとよいと思います。いずれこれもご紹介したいですね。
【おまけ】
実はフォームにはメアドを指定してメールでフォーを送るということができます。そうすると未回答者がほぼ自動でわかります。
しかしながら、この機能の欠点は「同じフォームを違うタイミングで使いまわすときには、前の人のログが残ってしまう」ということです。
毎回フォームを作り直してもよいですが、それはそれで面倒なので、今回のような方法を紹介しました。
今回は以上です。いかがでしょうか。